シェッド蒸留所が30000人の観光客をリートリム県に呼び込むことを目指す

ニュース/記事
06 /11 2021

ドラムシャンボ・ガンパウダー・アイリッシュ・ジンを製造しているリートリム県のシェッド蒸留所は、パンデミックにもかかわらず、2020年の売り上げが過去最高の約 1,000 万ユーロを記録したという記事2021531日付けのアイリッシュ・タイムズ。

 

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シェッド蒸留所は飲料業界のベテラン、パット・リグニーが設立した会社。ちなみに前年の売り上げは800万ユーロ。税引前利益は193万ユーロに若干上昇しました。

 

シェッド蒸留所は、パンデミックによる旅行客の減少という逆境にもめげず、昨年 9 月にビジター・センターをオープンしました。しかし、ロックダウンにより 4 週間だけ稼働しただけで休業を余儀なくされていました。

 

そのビジター・センターもまもなく営業を再開。2023年には年間30,000人の訪問を目標としています。これにより、地域に約 300万ドルの経済効果があるとリグニー氏は見ています。また、現在の75人のスタッフに加え、新たに25人を雇用する予定だそうです。

 

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シェッド蒸留所のメインの製品はやはりガンパウダー・ジン。昨年は180,000ケース (1ケースは9リットル換算) を出荷したそうです。昨年初めてシングルモルト・ウイスキーをリリースしたほか、ソーセージ・ツリー・ウォッカというウォッカ製品も所有しています。

 

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ここから先は余談になりますが、シェッド蒸留所のあるドラムシャンボの街では、アン・トスタル (An Tóstal) というフェスティバルが毎年行われています。An Tóstal の意味は日本語では「集い」です。


 

これはもともと1950年代にアイルランド各地で数回開かれたフェスティバルです。アイルランドの暮らし/生き方を祝福するイベントだったそうです。アイルランドの観光庁が音頭を取って、海外で暮らすアイルランド移民を観光客として呼び込む目論見があったみたいです。


 

このイベントは50年代の終わりにはほぼ消えてしまったのですが、1か所だけ残っているのが、ここドラムシャンボです。1週間の開催期間中は、音楽、釣りとアートのワークショップ、詩の朗読、テーブルクイズなどが行われているそうです。


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アイリッシュ・ウイスキーの昨年の売り上げはパンデミックにもかかわらず大健闘

ニュース/記事
06 /10 2021


 

202161日付のアイリッシュ・タイムズ紙に、新型コロナウイルスによるパンデミックにもかかわらず、2020年のアイリッシュ・ウイスキーの販売量はそれほど落ちなかったと言う記事が掲載されていました。

 

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アイリッシュ・ウイスキーの2020年の販売量は1140万ケースで、これは2019年の1190万ケースに比べて0.4%低下しただけです。ウイスキーの販売量は伝統的にケース (case) で数えられます。1 ケースは 9 リットル。750ml 入りの瓶が12本分ということです。最近はレギュラー・サイズのボトルでも720mlだったりしますけど、計算としては1ケースが9リットルです。

 


旅行がほぼ不可能になったことで売り上げのかなりの割合を占めるデューティー・フリー/トラベル・リテールがほぼ壊滅状態だったし、バーやパブも長期間休業していたので、業界的にはもっと落ち込むのではないかと予想されていたようです。

 


アイリッシュ・ウイスキー協会のウイリアム・ラベル氏: 2020年の出荷量が1140万ケースを記録したのはアイリッシュ・ウイスキー業界にとって素晴らしいこと。パンデミック中に可能だと当初考えられていた量を上回っている」。

 


デューティー・フリー/トラベル・リテールでの売り上げは、2019年は679,600 ケースだったのですが、2020年はたった25,600 ケース。96.2%の落ち込みでした。

 


ラベル氏: 「去年の段階では、パンデミック前の売り上げを回復するのに 3 4 年かかるのではないかと考えていた。しかし、今年中に回復することを現実的な目標とすることができると考えている」

 


アイルランド国内の売り上げは 591,000 ケースで横ばい。英国は13.5%増加して531,000ケース。ヨーロッパで他に販売量が増えた国はドイツが12%増、ポーランドが31%増、ウクライナが31%増、スウェーデンが21.2%増。ヨーロッパ以外ではナイジェリアが139%(ただし絶対量は少ない)。中国、日本、インド、ニュージーランド、オーストラリアでも販売量は伸びている。

 


トップ・ブランドはやはりジェムソン。2020年には760万ケースを売り上げた。これは前年に比べると8%減。続いてタラモア・デューで120万ケース (前年は144万ケース)3位はブッシュミルズで744,900ケース(前年は822,300ケース)4位に躍進したのがコナー・マクレガーのプロパー・ナンバー12。販売量は2倍に増えて292,500ケース。第5位はキルベガン、第6位はパディーでした。

 


アイルランド国内の売り上げでは、アイリッシュ・ウイスキー全体では0.1%増。ジェムソンが254,000ケースで前年比1.6%増。ブッシュミルズが2(76,000ケース)。以下、パワーズ(74,000ケース)、パディー(48,000ケース)、タラモア・デュー(16,000ケース)と続きます。

 

 

 

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プロパー・ナンバー・トゥエルヴ・ウイスキーの買収劇

ニュース/記事
04 /03 2021


 

プロパー・ナンバー・トゥエルヴ (Proper No. Twelve) というアイリッシュ・ウイスキーをご存じでしょうか? MMA ファイターのコナー・マクレガーが中心となって 2018 9月にリリースしたブランドです。

 

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新しいウイスキーとはいえ、マクレガーが積極的にプロモーションに参加した結果、2019にははやくも世界で 4 番目に売れているアイリッシュ・ウイスキーのブランドになりました。すなわち、上にいるのはジェムソン、タラモア・デュー、ブッシュミルズだけ。パディー、キルベガン、パワーズ、ティーリングなどをラクラク追い抜いたというわけです。


 

現在のところ、このブランドを所有するのはエーラ・ボーン(Eire Born) という会社。この会社を設立したのがマクレガー、マクレガーのマネジメント会社の社長であるオーディー・アター、そして蒸留酒業界のエキスパートであるケン・オースティンという人。ここに、テキーラのNo 1ブランドであるホセ・クエルボのオーナー企業である Becle 社も出資していました。Becle 社は昨年、オプションを行使して、エーラ・ボーン社の所有株式を 49%にまで増やしました。


 

2021329日の新聞記事によりますと、Becle社はエーラ・ボーンの残りの株式も取得するために、15000万ドルの資金調達を完了したそうです。

 


Becle社は2014年にブッシュミルズ・ウイスキーを Diageo から購入しています。プロパー・トゥエルヴもブッシュミルズ蒸留所で製造されています。


 

記事の書き方だと、監督機関の許可さえ下りれば、買収は実現するみたいですね (マクレガー側が買収に反対しているという記述はありません)。実現すれば、マクレガーは多額のキャッシュを手に入れることになりそうです。どのくらいの金額かは書いてありませんが、3年間できっちりイグジットしてくるのはさすがというところでしょうか。


 

買収が完了した後、マクレガーはこのブランドとすっぱり手を切るのか、それとも何らかの役割を果たすのかはわかっていないそうです。

 


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参照記事

Jose Cuervo owner gets $150m loan to buy out McGregor from Eire Born Spirits

Irish whiskey sector shows fighting spirit as McGregor exits fray

 



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クリスマス・ギフトにぴったりの最新のアイリッシュ・ウイスキー

ニュース/記事
01 /03 2021


 

 

これも少し古い記事で季節外れになってしまったのですが、20201216日のアイリッシュ・タイムズ紙に、最近新発売になったアイリッシュ・ウイスキーをまとめて紹介する記事が掲載されていたので訳してみました。

 

 

アイルランドでは家族や友だちと必ずクリスマス・プレゼントを交換するので、12月に入ってもプレゼントが決まってないとちょっとあせるのですね。そこでプレゼントのアイデアになるような情報がメディアなんかでは飛び交うわけです。

 


 

(翻訳ここから)

 

最近リリースされたアイリッシュ・ウイスキーはどれも試してみる価値のあるものばかり

 

 

20201216

: ジョン・ウィルソン (John Wilson)

 

 

毎年この時期になると、クリスマス商戦にあわせてたくさんの新しいアイリッシュ・ウイスキーがリリースされる。こうしたウイスキーをここにまとめてみた。すぐに品切れになりそうなウイスキーもあるので、お早めに購入することをお勧めしたい。

 


ザ・リベレーター・バッチ2 (€65)とダブル・ポート・フィニッシュ(€50)ティーリング・ルネッサンス・パート2 ((€140) とザ・ケルト・アン・ヒード・ヴラース(€75)アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブ・オロロソ・カスク (€75) については既に記事にした。すべて現在も入手可能であり、購入する価値のあるウイスキーである。

 

 

ディングル・ウイスキーは、フォース・シングル・ポット・スティル・ウイスキー (Fourth Single Pot Still Whiskey) を約8000本リリースした。このうち半数は輸出に回される。価格は195ユーロである。イチジク、レーズン、ダーク・チョコレートの深い香りを漂わせるこのウイスキーは、クリスマスにぴったりではないだろうか。さらに、ポット・スティル・カスク・ストレングスも同時に500本リリースされた。ディングル蒸留所にとって、この種の製品は初めてとなる。価格は1350ユーロ。

 

 

ミドルトンは、ヴェリー・レアの38回目のエディションをリリースした。これは、蒸留主任のブライアン・ネーションが担当する最後のヴェリー・レアとなる。彼の後を継ぐのは、ミドルトン蒸留所で22年のキャリアを積んだケヴィン・オゴーマンである。ヴェリー・レア2020 (€180) は、このウイスキーに人々が期待する複雑な味わいを楽しめる、エレガントでスムースなウイスキーである。

 

 

グリーン・スポット、イエロー・スポット、レッド・スポットの後を受け、シリーズの掉尾を飾るのがミッチェル&サン・ブルー・スポット (€80) である。バーボン樽、シェリー樽、マデイラ樽で熟成された7年モノのカスク・ストレングス・ウイスキーは、トロピカル・フルーツとスパイスの香りに満ちている。

 

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ジェイムズ・フォックスでは、その店舗とオンライン・ショップにおいて、ミドルトン・ヴェリー・レア・ポット・スティル・ウイスキーを独占販売している。1998年に貯蔵庫に入った原酒から162本が作られた。1 995ユーロ。期待を裏切らない卓越した複雑な味わいのウイスキーだ。

 

 

ロウ&コは、カスク・ストレングス・シリーズのセカンド・エディションをリリースした。この2020年エディション(€74)は、豊穣な香りのするスムースな13年モノのシングル・モルト・ウイスキーだ。ブッシュミルズのコーズウェイ1995マラガ・カスク (€400) も現在販売中である。最後はラク・リー蒸留所の新製品。1218日にレーンズボロ泥炭火力発電所が閉鎖されるのを記念して、超限定版のピーティッド・ウイスキーが2種類発売される。ザ・ステーション (The Station) とマウントディロン (Mountdillon) である。これらは、celticwhiskeyshop.com  lrd.ie から65ユーロで購入できる。

 

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(翻訳ここまで)

 

 

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クリスマス・ケーキの味がするアイリッシュ・ウイスキー - ザ・アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブ

ニュース/記事
01 /02 2021

少し古い記事になってしまいますが、20201111日にウォルシュ・ウイスキーから発売されたザ・アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブの記事がアイリッシュ・タイムズ紙に掲載されていました。翻訳してご紹介します。

 


 (翻訳ここから)

 

クリスマス・ケーキの味がするアイリッシュ・ウイスキー

 

20201111

: ジョン・ウィルソン (John Wilson)


Irishman-Founders-Reserve-776x1176.jpg 

 

ウォルシュ・ウイスキーから、ザ・アイリッシュマン・ファウンダーズ・リザーブのサード・リミティッド・エディションがリリースされた。これまでの2回のエディションでは、熟成の仕上げにマルサラ樽とラム樽が使用されていたが、今回はオロロソ・シェリー樽を使用してシングル・モルトおよびシングル・ポット・スティルをブレンドしたこのアイリッシュ・ウイスキーは仕上げられている。

 


トースティッド・ナッツ、オールド・ウッド、オレンジ、クリスマス・ケーキのフルーツなど、魅惑的で複雑な香りのするすばらしいウイスキーだ。味は、ドライ・フルーツ、トースティッド・アーモンド、多種多様なスパイスがあわさり、豊穣で円熟味がある。フィニッシュは長く後を引く。「ボトルの中にクリスマスを詰めた」とウォルシュは言う。「予想どおりの心地よいスパイシー感。クリスマス・ケーキとナツメグのスパイスの味は、ポット・スティル・ウイスキーがもたらすものだ」


 

ウォルシュでは、ダーク・チョコレートと共にこのウイスキーを味わうことを薦めている。チョコレートがウイスキーのクリーミーさを引き立たせるからだ。


 

「リリースごとに大きく異なる。メインとなる製品を作る一方で、さまざまな実験的試みを行っているから。私はあれこれ試してみるのが好きなのだ。すべてがうまくいくわけではないから、あなたの耳に入らないものもある。しかし、私はすべてを味わうはめになる」


 

「オロロソを何度も試してテストしてみた結果、特にうまくいくことがわかった。ウイスキーを入れる前の樽に気を配る必要がある。私たちが使用するすべての樽は、樽職人でシェリー酒製造業者のアントニオ・パエズからのもので、硫黄処理なしで冬に出荷される」


 

「今回のエディションにはとても満足している。ちょっとしたひねりの効いた味だ。今回リリースされるウイスキーの熟成に用いられたのは、最初にオロロソの熟成に3年使用し、その後、高い評価を受けた私たちのアイリッシュマン17年に使用した樽である。重層的な香りと複雑さが染み込んだこれらの樽は、今回が最後のお勤めとなった」


 

今後も新製品は目白押しだ。「今後リリースされる製品はいくつも用意されている。アイデアもいくつかある。すべてが私の思いどおりになったわけではない。人にはそれぞれ好みがある。私はエール・ビールのホップの香りが好きだし、甘いものも好きだ。だから、クリスマス・ケーキの香りがするマルサラとオロロソが好きなのだ。これからも楽しみながら、来年の製品を考えていきたいと思う」

 


アイルランドの市場向けにシェリー樽が1 (948 ボトル分) が取り置かれている。このウイスキーは celticwhiskey.com  €75 で購入することができる。


(翻訳ここまで)


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tarafuku10

アイルランド・ダブリン在住。男性。